Q1.
今まで仕事をやってきた中で、特に印象に残っているエピソードは何ですか。
私が一番印象に残っているのは食事介助です。まずは先輩看護師が介助する様子を見学し、次に実際に介助に入らせてもらいました。初めは食事を口元に運んでも口を開けず食事が進まないことが続きました。途中で先輩看護師に交代するようなことが続いても何回も食事介助に入らせてもらうとともに、日常の中でのコミュニケーションを大切にし、患者さんとの信頼関係を構築できるように努めました。そうすることで少しずつ患者さんが心を開いてくれ、食事が進むようになりました。何事も逃げずに患者さんに関わり、信頼関係こそが看護ケア実践における基盤にあることを学びました。
Q2.
現在配属されている病院・部署について教えてください。
私が今配属されているのはおひさま病棟といい、重症心身障がい児(者)を対象とした病棟です。幅広い年齢の患者さんがおり、患者さんの疾患は脳性麻痺が多く、人工呼吸器での管理や、けいれん発作などへの対応も求められます。意思疎通が難しい患者さんもいますが、笑顔で声かけをして患者さんにとって安全安楽に生活できるよう心がけています。病棟全体の雰囲気は明るく、スタッフ同士のコミュニケーションが活発で相談などもしやすいです。
Q3.
教育体制はどうですか。
一人一人にインストラクターが付き、看護技術の指導をしてくれます。入職してすぐは新人に向けた研修があり、病棟での業務で必要になる知識・技術を身に着けることができます。技術チェックリストもあり、一つ一つの技術を安全に患者さんに実施できるよう、先輩看護師にチェックしてもらっています。毎日リフレクションシートを活用して一日の終わりに先輩看護師と振り返りの時間があります。わからないことはその日のうちに解決できるよう先輩看護師たちも協力してくれます。
Q4.
学生の皆さんにメッセージやアドバイスをお願いします。
私も一年目で勉強しなければいけないことや不安なことでいっぱいですが、周りの人に支えられ、充実した看護師生活を送ることができています。看護師として働く中で学生時代に学んで身に着けてきた知識を活かせる場面も多くあります。私も学生の時はひたすら勉強でつらいことも多かったですが、今振り返れば無駄なことではなかったと実感しています。大変なことも多いと思いますが、夢に向かって共に歩んでいきましょう。
入職初年度
愛媛県立子ども療育センター
8:30~9:00
情報収集・申し送り 出勤したら情報収集を行い、夜間の患者さんの状態を把握します。一日のケアの流れを確認し、スムーズにケアを行えるよう薬や注入の準備を行います。その後、前勤務者から担当患者の情報の申し送りを受けます。また、前勤務者と人工呼吸器の設定の確認を行います。
9:00~11:00
おむつ交換・清潔ケア 浣腸やおむつ交換、更衣を行います。入浴日には入浴の順番を考えながら患者さんのケアを回ります。人工呼吸器を使用している患者さんへのケアは安全面から必ず看護師2名で介入します。そのほかの患者さんへもペアの看護師と協力・分担して行います。
11:00~12:00
注入・食事介助 胃瘻からの注入やベッドサイドでの食事介助を行います。患者さんそれぞれに食事の姿勢や食事時間が決められていたりし、誤嚥リスクが高いため注意しながら食事介助を行います。
12:00~13:00
休憩 ペアの看護師と交代で一時間の休憩に入ります。休憩に入る前にはケアの内容や時間をペア間で再確認します。
14:00~14:30
リシャッフル スタッフが集まり患者の情報や看護業務の進み具合を報告しあいます。カンファレンスを行う時もあります。
14:30~16:30
看護ケア 午後からの入浴、おむつ交換、おやつ介助、注入、吸入などを行います。複数の患者を受け持つため、時間をみてケアの優先順位を考えながら動きます。
16:30~17:15
記録・申し送り・リフレクション 準夜勤の看護師へ担当患者の情報を申し送ります。また、新人看護師用に作成されたリフレクションシートを用いて一日の行動を振り返り、ペアで動いた先輩看護師とも振り返りを行います。
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