子どもの頃は、曾祖母・祖父と一緒に住んでいてお年寄りの存在が身近であったこと、介護が生活の一部であった影響が大きいと思います。このような家庭環境から、いつしか高齢者と関われる仕事をしたいと思うようになっていました。高齢者と関われる仕事の中で看護師を選択した理由は、姉が看護師になったことがきっかけでした。あまり迷うことなく看護学校を受験したことを覚えています。

患者さんのために良い看護ができたと実感できたときです。私が所属している救命ICUは、看護師の先輩・後輩だけでなく医師やリハビリスタッフなど多職種と関わります。全員で協力して質の高いチーム医療が実現できることは、救命ICUの醍醐味であり大きな魅力です。みんなで悩んで、行動して、反省してのサイクルの中で、得られるものはたくさんあります。しんどいときもありますが、自分が看護師としてだけでなく人間として成長できることは救命ICU看護のやりがいです。

一番は、なかなか決められないです。
下肢切断術後の患者さんとの散歩の場面。初めて患者さんが亡くなった夜勤のこと。看取りの場面での家族看護のこと。救急外来での重症患者の受け入れ場面。職場の仲間との楽しい飲み会。患者さんとの素敵な会話。後輩教育についてみんなで悩んだこと。勉強を頑張った日々のこと。思いついた順ですが、考えればまだまだあると思います。

それぞれに看護観はあると思うので、あまり偉そうなことは言えませんが・・・
いわゆる「できる看護師」とは、知識がある人ではありません。他人への思いやりや、協調性、コミュニケーション力、倫理観、忍耐力、自分を内省し成長できる力などなど内面的なことも必要だと私は思っています。
それぞれに違う考えがあると思いますが、多様性を受け入れ、自分だけでなく、みんなで成長し、できる看護師を目指しましょう。きっと楽しいと思います！